2011年11月19日(土)

本四架橋が与えた経済変動

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 この夏淡路島に仕事で行った折、昼食を取ろうとお店を探していたら、洒落た寿司店がありました。建物も新しく店構えも立派で、高級店の趣です。お店に入って行くとカウンターの職人さんから、「申し訳ないですが今日は予約のお客さんで一杯なんですよ」と、あろうことか断られてしまいました。

 駐車場に戻って周りを見ると、神戸ナンバーのベンツ、BMWなどの高級車がずらっと並んでいます。“わ”ナンバーのヴィッツは私くらいのもの。

 その話しを神戸の鑑定士Mさんにすると、「そうなんですよ、淡路は橋が出来て神戸から近くなったので、週末ちょっと美味しい物食べよかと気軽に行けるようになったんです。昔は淡路に行くとなると、かなり大変だったんですけど。

 でも橋が出来て近くなりすぎたので、淡路は通過地点となってしまい、四国まで足を伸ばす人が増えてしまいました。だから淡路の旅館、ホテルは結構大変なんです。また、四国の人の買い物は神戸が便利になったので、週末になると神戸の商店街が賑わっています。その分四国側の商店街の衰退に拍車が掛かっています。

 四国の企業は、昔は淡路に渡ってさらに船で神戸に行っていたので、神戸に支社、支店を持っていました。これが2時間くらいで大阪まで行けるようになったので、神戸支店の意味が無くなり、支店を大阪に移すか支店自体を無くしました。お陰で神戸の事務所需要は相当に減ってしまいました。」

 本州→淡路→四国(鳴門)を結ぶ本四架橋。この一本の高速道路により、様々な影響をこの地域に与えていたのです。

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