2012年8月7日(火)

パリで人気の餃子店

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

平成24年8月6日の日経朝刊に、「味の素、欧州の外食開拓 調味料を低価格料理店に」という記事が出ていました。欧州も景気後退で低価格料理店の人気が出ており、そういうお店向けに鶏ガラの粉末調味料などを本格的に販売する。ヨーロッパの日本食店にも、出汁のもと「ほんだし」や、めんつゆなどを販売。フランスなどで人気が高まっているギョーザも、タイの工場から冷凍品を納める、という内容の記事です。

えっ?餃子がパリで人気なの?初耳です。ネットで見てみると、少数ですが下記のような記事が出ていました。

・2012年の1月にパリの中心部・地下鉄Richelieu駅から徒歩1分のアーケード街にできたのが「GYOZA BAR」。この餃子専門店に行列ができている。

・店は12席でカウンター形式。カウンター越しに焼いている様子が眺められ、食をそそられる。餃子8個で6ユーロ、12個だと8ユーロ。ビールは1杯4ユーロ。ちなみにビールは日本のエビスビール。

・餃子は具材が主張しない繊細な味付け(おそらくニンニク、ニラなどが全面的に出ない味付けなのでしょう)。タレにもラー油は使っていない。醤油味と柑橘系味でさっぱりした味になっている(パリっ子に合う味を研究している様子)。

・経営者はミシュランの星付き店の日本人のレストランオーナー。

ちょっと前のテレビでも、秋葉原カルチャーにハマったサンジェルマンのソルボンヌ大学生相手に、インターネット・カフェやマンガ喫茶ができた。日本のマンガを読みに来る大学生で、マンガ喫茶も賑わっていると番組で取り上げていました。漫画の次は、餃子専門店か。思わぬ分野で日本贔屓のフランス人が増えています。

外国の餃子ということで、1年前くらいにカンブリア宮殿で取り上げられた米国で大人気の日本人シェフ、森本正治さんの番組を思いだしました。森本さんが番組の中で作っていた料理の一つが餃子でしたが、これがただの餃子ではない。トマトソースが掛かったラビオリ風餃子でした。その餃子を食べて、米国人たちが一様に絶賛していました。

森本さん曰く「どこの国の人も慣れ親しんだ味がある。日本料理だからと言って、これをそのまま押し付けてはいけない。日本人が生の刺身が美味しいと言ったって、生の魚は食べられない人も海外には大勢いる。日本料理のテイストを大切にしながら、その国の人たちに愛される料理に少しだけアレンジする。日本人料理人が頑なに伝統的日本料理を一方的に出しても、決して受け入れられない。」的なことを語っていました。なるほど、それでただの餃子ではない、トマト味ラビオリ風餃子になったのか。

パリで餃子が人気というのも非常に夢のある話しです。パリっ子が好きになってくれるのなら、食べるのに貪欲なイタリアでもきっとポピュラーになれるはず。食に目覚めたと言われるロンドンでも。

宇都宮の人たちも北関東で小じんまり商売をしていないで、一気にヨーロッパに進出してみては如何でしょうか。

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