2013年3月10日(日)

東銀座の銀だこ本店と、ちよだ鮨の立ち食い店

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

銀座でも昭和通りの向こう側の旧電通近くは、“東銀座”と呼ばれ、銀座の華やかさとは無縁の街並み。銀座と言うより、“築地”の佇まいです。

ここに「築地銀だこ本店」ができたのが、10年くらい前でしょうか(はっきりした記憶が無い)。老舗とは言えない新参者ですが、“築地+銀座のたこ焼き=「銀だこ」” を名乗るには、東銀座の路面店(1階店舗のこと)が必須だったのでしょう。ちなみに築地銀だこを経営するホットランドは、東日本大震災で活気を失っている被災地域を応援しようと、平成23年に本社を石巻に移転しています。

銀だこ本店の場所は決して良くないのですが、大体いつもお客さんが並んで流行っています。そしてこのホットランドが、新業態でチャレンジしているお店が本店の斜向かいにあります。B級グルメ「ギン酒場」をやったかと思えば、ちょっと気取った天ぷら屋の「からり」。大体、半年か1年くらいで撤退してしまい、内装を全面的に変えて、新店舗の繰り返しです。天ぷらや「からり」が撤退した後、たしか「浪江やきそば」のお店ができると張り紙がありましたが、その後もお店はできず仕舞い。チャレンジは良いのですが、パイロット店にしてもあまりに早すぎる撤退です。

結局この銀だこのパイロット店は開かれず、その後できたお店が「ちよだ鮨」の立ち食い寿司のお店です(4か月前くらいにオープン)。寿司職人さんが握ってくれ、立ちながらカウンターで食べるスタイルです。そして併設されているのが、普段通りのちよだ鮨の持ち帰り寿司店です。早い話し、普通のちよだ鮨持ち帰り店に、立ち食いの寿司店をくっ付けた新業態のお店。通りからはガラス貼りで店内が見渡せ、ちょっと気恥ずかしい感じです(えっ?同じ寿司ならもう少し良いお店で食べた方が良いんじゃないの、と言う感じ)。

最初にオープンしたお店を見ながら、大丈夫かな?厳しいんじゃないの。ちよだ鮨の持ち帰り店がやっている寿司店で、それも立ち食いじゃ入る気がしないしなぁ...。

そして開業後4、5か月経った現在、ランチ時のちよだ鮨店を覗くと、そこには...。 やはり、お客さんがいません。職人さんが手持ちぶたさにしています。うーん、やっぱ無理がある企画だったもんなぁ。一言でいえば「やっちまったな!」かな。ここが再び改装する日も間近かも知れません。

追記)同じ業態のちよだ鮨の立ち食い店を、神田神保町の靖国通り沿いで見つけました。何カ所かで新店舗の実験をしたかったんでしょうね。

 

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