2013年3月16日(土)

江戸時代のさつま芋の上手なネーミング

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

雑誌「江戸楽」を見ていて、江戸時代のさつま芋に関する上手なネーミングに出会いました。さつま芋を売るお店の名前を、「八里半」と名付けたそうです。

その意味は、“栗(九里)に近い味だから、八里半” という洒落から付けられています。そして暫らく経つと、「十三里」というお店が小石川にできたそうです。

その心は、“栗(九里)より(四里)美味い十三里(九里+四里)” なるほど、洒落が利いていて上手なネーミングです。

江戸時代は安価で甘いさつま芋が大人気となり、江戸詰めの武士たちが手土産で持って行く定番になっていたそうです。小石川薬用所でさつま芋の栽培を成功させた青木昆陽先生には、大感謝だったことでしょう。

あんまり短いので、我が家御用達の芋と栗のお菓子を紹介させて頂きます。

①舟和の芋ようかん

浅草に行った後の定番のお土産が、「舟和(ふなわ)」の芋ようかんです。何だ、舟和か。そんなもん、どこのデパートだって売ってるじゃんと言われる舟和です。しかし、浅草本店の出来立て新鮮さの芋ようかんは、それはしっとりして美味しいのです。

デパートで買うのは、少し乾いた食感。やはり作り置きしてデパートに出荷するため、売るまでに時間が経っているからなのでしょうか。浅草に行ったら、是非、舟和本店の芋ようかんをお土産で買ってみてください。ご近所の喫茶店「アンデス」のエクレア、バナナボートも捨てがたいですが。

②浅草満願堂の芋きん

さつま芋を使ったお菓子でもう一つ美味しいのは、蒸かしたさつま芋を四角く固め、甘い溶いた小麦粉を周りに付けて焼いた浅草満願堂の「芋きん」です。デパートでもその場で焼いて売っていますので、銀座松屋で買っても美味しく頂けます。

この芋きんなら、外国で作って売ることも可能です。基になる蒸かしたさつま芋を冷凍で船で運び、解凍した物を露天で焼いて売る。さつま芋の半製品さえ日本から運べれば、現地工場の心配が要らないので進出が容易です。自然の甘さでカロリーが低いし、ダイエットを気にする諸外国の女子にも大層受けるのでは。浅草満願堂のローマ、モスクワ、シドニーへの進出も十分あり得ます。

③たねやの栗きんとん、栗ようかん

秋になると店頭に並ぶ、たねやの栗きんとん「西木木(さいきぼく)」。1粒300円と高価ですが、滅茶苦茶美味しい。本物の栗よりなんぼか美味しい。同じくたねやの栗だけで作った羊かん「栗月下(くりげっか)」。1本2310円と高価ですが、やっぱり滅茶苦茶美味しい。栗のお菓子も負けていません。

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