2013年3月27日(水)
LED事業に見るアイリスオーヤマと、時間の止まった大企業
1年前くらいに日経ビジネスに出ていたアイリスオーヤマの記事。
・現在LED電球では、アイリスが20%強のシェアを握るトップ企業になった。その成長の理由は、圧倒的なスピード感。
・エピソードでは、某私鉄会社が節電のための電灯看板を作るために、後ろのライトをLED化することを提案。他社も含めて金曜日に私鉄会社にプレゼンを行った。その際、どうしても後ろの線が筋になって見えてしまうことが気になるということになり、各社が持ち帰って対応することになった。この私鉄会社に、これから対応策ができたので伺いたいと連絡があったのが、良く月曜日の夕方5時。仙台本社のアイリス社の部長が、午後8時過ぎに面談を求めてきた。
・金曜日にプレゼンが終わって、月曜日にこれからどう対応しようかとライバルの他社が考え始める時には、既に改善策を見出して顧客にプレゼンに行ってしまう。日本の他の大企業にはないもの凄いスピード感。
一方取引先から聞いた話ですが、三洋鳥取工場を買収してLED長光管に進出したJFEの子会社。折角LED長光管をすぐに作れる工場を買ったのに、半年経っても販売を開始できません。LEDなどはここ1年、2年が勝負で、行き渡ってしまうと10年間交換不要で一気に衰退産業になってしまうのに。何を愚図愚図しているのか。
昨年大企業の遊休地が都内の一等地にあったので、まずは一時的利用で時間貸し駐車場で運用しませんかと提案をしました。その時の担当者からの回答は、「これは親会社から売却すると言うことを任されているので、売ることを阻害するような貸すと言うことはできません」と言う回答でした。そしてその売却も、社宅で使えないかとか、いろいろなことを検討しながら1年間くらいかけて、正式に売却を行うかどうか決めると言うのです。1年間でも時間貸し駐車場で貸せば、1000万円くらいの収入になるのに、本当に勿体ないよな~。
それにしても些細なことも決められない大企業の人たちは、一体何を考えているのやら。
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