2014年1月26日(日)

千葉県旭市「才兵衛」 絶品の鴨すき料理

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

田んぼが広がる風景で、車でしか行けない場所に忽然とあるのが千葉県旭市の鴨料理専門店「才兵衛」です。日頃お世話になっているK社長に連れて行ってもらいました。全国から天然鴨を仕入れ(養殖物は一切仕入れていない)、特に冬場は冷凍していない一番美味しい鴨肉が味わえます。

「運が良ければ、鴨肉の中に鉄砲玉が入っていますよ」とK社長。散弾銃で鴨を仕留めるので、鉛の鉄砲玉が肉に残っている場合があるそうです。

お店は椅子席、小上がり、団体さんの座敷席まで、かなりの人数が入れます。一番奥にある離れの座敷に通され、窓の向こうを見ると、遠くに田んぼの風景が広がっています。右側に新しい戸建が最近建ったそうで、そこが建つ前は丸々、田園風景が味わえたそうです。部屋の鴨井にはマガモの剥製が飾られています。

K社長は60歳くらいの美人のおかみさんと親しく、最初はおかみさんが鴨肉を焼いてくれました。厚さ5mmくらいの小判くらいの大きさの鴨肉。色目は正にジビエと言う感じの赤肉です(合鴨の色とは全然違う)。

鉄板にラードをひいて、鴨肉、長ネギ、セリを一緒に焼きます。牛すき焼きのように割り下を入れて煮るようなことはせず、あくまで鉄板に肉を乗せて焼いて食べます。味付けは塩コショウで食べるか、ポン酢と大根おろしで食べるかのどちらか。おかみさんは塩コショウが一番肉の美味しさが分かると言っていましたが、私もそう思います。

一口食べて、本当に美味しい!肉の固さもちょうど良く、脂肪分が少ないせいか軽い食感でいくらでも食べられる。蕎麦屋で食べるパサパサした合鴨とは全く違います。鶏肉とも違うし、何の味だろう?一番近いのは、ラムかも知れません。ラードで脂肪を補って焼くと旨みが最高。ネギを一緒に焼くと、一層鴨肉が美味しくなる。「鴨がネギを背負ってやってくる」の語源が実感できます。

鴨すきは1人前4000円くらい。2人前くらい食べると、「ああ!旨い鴨を結構食べたな!」と満足できます。でもたまにしかこんな遠くに来られないからと、2人前プラスアルファをしっかり食べました。

食事が終わって、外に出ると横浜ナンバーのマイクロバスが止まっていました。「横浜方面からも馴染みのお客様がいらっしゃいます」とお店の方。そうか、レインボーブリッジ渡ってくれば、混まなければ1時間くらいで来られるもんな。東京からも馴染みのお客さんが、大勢やってくるそうです。

しかし、本当に美味しい鴨肉でした。今まで鴨料理をきちんと食べたことはありませんでしたが、いっぺんで天然鴨のファンになりました。フランス料理で食べるようなオレンジソースをかける必要なんて全くありません。

東京からは滅茶遠いですが、成田からは案外近い。外国から来た食通、喰いしんぼを案内すれば、大喜びしてくれること間違いなしです。

才兵衛 千葉県旭市幾世七八九 0479-55-3016

http://www.saibee.net/index.html

「才兵衛」HP

・当店では、野鴨を炭火と厚い鉄板を使い、芹などの季節のお野菜を添えた独特の焼き方で、野趣豊かに召し上がっていただいております。

・営業は周年いたしておりますが、鴨料理は、11月中旬から5月ころまでの季節料理ですので、ご予約をお待ち申し上げております。

・お店は一年中やっていますが、鴨が取れない期間は冷凍になります。従って本当の美味しさは、鴨が取れる3月くらいまでしか味わえません。

・鴨豆知識:鴨は銃で撃つほか、張網や高縄などの方法で捕獲する。ねぎが鴨鍋に最適なことから、『カモが葱をしょって来る。』といわれるが、これは葱で味が良くなることから、『良いことが重なってくる。』という意もある。また、脛(はぎ)が短いことから、物事の不安なことを例えて『カモの脛』、水中で絶えず水をかくことから、よそ見には分からないが、絶えず心が定まらず不安なことを『鴨の水かき』、というなどの例えに多く使われ、古来より親しまれている鳥である。

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