2015年7月10日(金)

那覇で1日800万円を売り上げるドラッグストア

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 本社が那覇にあるIT企業社長から聞いた話です。沖縄にも大勢の外国人観光客が押し寄せ、那覇市内のドラッグストアが絶好調と言うのです。

 この社長さんの話しではドラッグストアの1日の売上が800万円。セブンイレブンの都内の平均売上が約80万円ですから、その何と10倍!本当かな、そこまで売れないだろうと思う反面、もしかすると中国人爆買いでそれくらい行ってしまうのだろうか。

「ただの観光客が買うのじゃないんですよ。安い飛行機で中国から来て、薬なんかを仕入れ、中国に持ち帰って売りさばくんですよ。仕入れ屋です。だから買う商品は、嵩張らなくて高く中国で売れる物。目薬や、熱さまシート、化粧品なんかです。」

 昨年1月に那覇に行ったきりでその後の状況は分からないのですが、そこまで中国の仕入れ屋が来ているのか?

 先日有楽町駅で、イトシアの一角にマツモトキヨシができているのに気付きました。マツキヨの店舗には、「TAX FREE」とでかでかと表記されています。店内を覗くと沢山ではないですが、そこそこの中国人らしき買い物客が買い物をしていました。法被を着た男性がドラッグストア前で呼び込みをしているので、「外国人観光客が沢山くるんですか?」と尋ねてみました。

「ああ、私は隣のパチンコ店の者です。良く分からないですが、マツキヨさんに結構外国人が来ているようですよ。内にも中国人観光客が結構遊びに来てくれますが」。

「すみません、間違えてしまって。それでもパチンコ店にも外国人が来るんですか?でも、最近のパチンコ台だと難しくて、お客さん分からないんじゃないですか?」

「そうなんです、内のホールの人間が四苦八苦して説明して、何とか遊んでもらっています。」

 年間2000万人近いインバウンド客が来るようになると、思わぬところで特需が生まれているようです。

追記1 東京と北海道で仕事をしている不動産店舗関係の方が、狸小路(アーケードが掛かった昔ながらの商店街)が最近良いと言っていました。札幌駅ビルの「ステラプレイス」に顧客を取られて、衰退中の商店街と思っていましたが違うようです。旧来の土産物屋がインバウンド客の買い物で売り上げを伸ばしており、出店したいと言う要請が色々舞い込んできているそうです。

追記2 銀座松屋デパートにある小さい店舗「BAOBAO」、イッセイミヤケのバッグ屋さんです。ここが連日アジア人で長蛇の列ができています。ここも事情通によると、本人に代わって並んで買っている買い物代行屋が多いと言っていました。

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