2016年1月30日(土)

「上野桜木あたり」と言う名前の古民家カフェ

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 1月下旬に谷中から上野公園方面を散歩していた折見つけたのが「上野桜木あたり」というカフェです。芸大から徒歩5分くらい、上野寛永寺までも徒歩5分くらいという住宅地です。

木造民家の路地にベンチがあり、若い人たちがそこでビールを飲んでいます。近づいてみると民家はビールが飲めるカフェになっており、数人入るのに待っています。建物は1棟だけではなく、3棟が店舗として利用されていました。青山、原宿辺りの裏にはこういう洒落た古民家利用も見られますが、上野桜木にも洒落た古民家カフェができたのかと嬉しくなりました。

ネットで調べると「上野桜木あたり」のHPを見つけました。

 http://uenosakuragiatari.jp/

・昭和13年築の一戸建て3件を改修してできた古民家店舗。建物所有者は塚越商事。老朽化に伴い解体して建て替えか駐車場利用も考えた。

・NPOたいとう歴史都市研究会と建物活用を願う人達の連携で、三軒屋を活用しようというプロジェクトが立ち上がる。

・平成27年3月に「上野桜木あたり」は開業。天然酵母のビアホール、手作りパン、塩とオリーブオイルの店、ヴィンテージのアパレルショップ、現代アートの事務所、建築家の住宅などが集まる複合施設になった。完成までには地元の設計士、芸大建築の関係者、地元工務店などがタイアップして完成にこぎつけることができた。

・路地や庭にもベンチや椅子を置き、外でもビールが楽しめるようになっている。4種類のビールを少量づつ飲めるセットもある。ビアホールは毎日の営業ではなく、土日祝は11時~19時まで。水曜日から金曜日までは16時から20時まで。運営会社は㈱ヒーロー。

 最近の谷中は洒落たお店もどんどん増えていて、外国人観光客の姿も良く目にするようになりました。これが上野桜木まで広がり、やがて上野公園までつながるとかなり面白い観光地になります。芸大や美術館が多く集まる上野界隈は、元々は日本一の文化発信エリアです。上野桜木あたりに続いて面白そうなお店が次々できることを期待しています。

追記1 上野公園北側の外れに明治初期に来日したお雇い外国人ボードワンの胸像があります。戊辰戦争で戦地となり荒れ果てた寛永寺の境内を明治政府は病院にしようとします。これを辞めさせて公園として整備することを進言したのが、医師として明治政府に雇われていたボードワンです。

追記2 この日も上野公園北側の広場ではイベントが行われており、臨時の飲食店舗が立ち並び大勢の人達が来ていました。昔はホームレスのブルーテントが林立していた場所がすっかりお洒落な空間です。スタバのカフェも賑わい、以前のホームレスの森は様相が一変していました。

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