2010年7月17日(土)
2-4 田舎暮らしをする人
昭和22年から24年に生まれた“団塊の世代”の方々が、大量定年時代に入ってきました。団塊世代の現在の人口は、約670万人。皆さんまだまだ元気だから全員が直ぐには引退しないでしょうけど、今までみたいに会社オンリーと言う生活でも無いようです。
この団塊世代が老後何をしたいか聞かれ、男性で一番多い回答が“田舎暮らし”と言うものです。自分の小さい頃に戻り、土をいじってのんびりしたい、気持ちは良く分かります。
この田舎暮らしを専門に紹介する会社が、新宿区四谷にあります。 “ローカル(田舎)”と“アーバン(都市)”をミックスした、社名がラーバンという会社です。㈱ラーバン取締役の相原さんに、今の田舎暮らしがどうなっているか聞いてきました。
まず人気のあるのは、農家の集落があるところで、いわゆる都会人が住む別荘地では無いそうです。豊な自然環境のあるところで住むとは言え、定住もしくはそれに近い住み方が基本なので、人里はなれた寂しい場所は不人気。ちゃんとコミュニティがある農村が良いそうです。地域的には、長野でも栃木でも千葉でも大体どこでも万遍なく需要はあります。標高が800m、900mを超えるところは冬場は厳しいため、定住者には人気が無いようです。
人口減少対策の一環で、都市生活者の定住に協力してくれる自治体も出てきました。 茨城県大子町(「袋田の滝」で有名)は農園付きの土地20年無償提供したり、福島県白石市では、ただで土地を譲っても良い方を紹介しています。
探す方の予算は、敷地が500坪の建物は平屋で20坪くらい、ざっと2,000万円くらいのオーダーが多いようです。農地は家の直ぐそばに無くても、地元で借りて好きなだけ耕すことはできます。農業はあまり儲かるものではありませんが、最近では無農薬野菜を上手に出荷する元サラリーマンも増えてきているとのこと。安全性の問題で、中国産野菜の輸入がピークの半分になってしまいましたが、安全を売りにした野菜作りはやりようによっては商売になりそうです。
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