2010年11月17日(水)

最近のパチンコ店事情

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 パチンコ店のコンサルティングをしているYさんに、最近のパチンコ店事情を教えてもらいました。

・マルハンが一人勝ちの状況。全国的に店舗出店を拡大しており、別格状態。普通は地方中心都市から半径10km圏内での出店をするが、マルハンの場合は半径20km圏内、場合によっては30km圏内で出店していく。マルハンが出店すると周辺のお客さんが取られ、既存店は相当苦しくなっている。お客さんもマルハンなら玉を一杯出してくれると期待して、移ってしまう。

・新規出店は、土地3000坪~5000坪くらい。基本は長期賃借で、土地を買うことは少ないのでは。

・以前は1000台を超える大型店も作っていたが、現在は大型店を作っていない。800台とか600台規模が主流。パチンコ台、スロット台の比率も以前は50:50だったが、現在は2:1くらいで、スロットの比率は下がっている。

・マルハンはローコスト・オペレーションが一番進んでいる。以前は出た玉を箱に入れて積んでいたが、今は機械に読み込ませて、箱は積んでいない。必要な玉の数が減ればコストが下がる。また玉を運ぶ手間が減ることでもコストが下がる。ただ、視覚的に訴える玉を積む姿が無くなるのは、パチンコファンとしては寂しいのではないだろうか。旧来型店舗は、まだ玉を積む方法を取っている。

・業界大手のダイナムは一時期沈んでいた時期もあったが、1円パチンコで息を吹き返してきた。最近は出店を再開し始めている。

 Yさんは土地を購入しての新規出店は少ないとのことでしたが、大阪圏ではパチンコ店がよく土地を買っているとの情報もあります(パチンコ台メーカーがパチンコ店の出店を助けてくれている)。

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