2011年4月1日(金)

東日本大震災にまつわるいくつかの話し

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 今回の東日本大震災で大切な家族を失った方、家屋が倒壊し津波で流されてしまった方、原発事故で避難を余儀なくされている方。心よりお見舞い申し上げます。早期に復旧が進み、一日も早く安心して暮らすことができますことを祈念しております。

 被災者の方の心の癒しには全くならない話しですが、いくつか大震災にまつわる話を書いてみます。

・九星開運暦に書いてある予言
 知人から見せてもらった九星開運暦(日本占術協会、著者浅野八郎氏)の中で、「平成23年はこうなる」と言う項目に、下記のような文章がありました。
“2011年は、ヨーロッパ式のカバラ占星術では運命数「4」の年に当たり、これまでのトラブルや悩み事を解決させるために方向付けをしたり、新しい組織的な動きが活発になる年と言える。ただ、平和に向かっているように見えて油断がならない年でもある。“ 
“運命数「4」の年は、自然災害が起こる可能性がいっぱい。過去に例のないような、災害に見舞われることも。例えば、地震がおきたときに、震源地の近くだけでなく、とんでもないところにも被害が出ることがありそう。また、災害が起きるはずがないと思われているところに起こったり、予想もしないような形で災害が起こり、災害への備えが出来ていないために、被害が大きくなる危険が。また、一度災害が起きると、その被害が連鎖的にかなり拡大するのが特徴”
 凄い、当たりすぎるほど当たっている。占いは努めて信じないようにしているのですが、ここまで書かれると、来年も思わず本を買ってしまいそうです。

・土地家屋調査士、測量士が大量に集められている
 設計・施工管理会社のS社長から聞いた話です。建物が津波で流され、大地震の影響で土地形状も若干変わってしまった沿岸部の被災地。これから復興に向けて必要なので、土地の正確な測量だそうです。復興計画を描くには正確な土地測量が、まっ先に必要です。そこで現在、全国から大勢の土地家屋調査士、測量士が集められていると言うのです。
「不動産鑑定士だって、土地評価が必要だから、これから大忙しでしょ」とS社長は言うのですが、今のところその兆候はありません。もしかしたら、暇に任せたブログが書けないほど、大忙しの事態がやってくるのか?現時点、その兆候は全く見えていません。

・韓国から仮設ハウス輸入
 不動産会社社長から聞いた話しですが、知人の不動産会社社長が震災後すぐに韓国に渡ったそうです。韓国に避難しに行ったのかと思ったら、大量の韓国製仮設ハウスの契約をまとめて来たとのこと。韓国製は日本製ほど断熱材も良くなく、若干安普請ではあるものの価格は安い。1戸300万円弱だそうです。ちなみに日本製仮設ハウスは、1戸500万円くらい。これを250戸韓国で購入契約を結び、納めた先は宮城県。宮城県も仮設ハウスがなかなか手に入らなかったところに、渡りに船と飛び付いたそうです。素晴らしい商売人の社長です。

・米国からガイガーカウンター
 上記の不動産会社社長から聞いたもう一つの話し。別の会社社長が震災後直ぐに渡米。こいつも米国に逃げやがってと思っていたら、この社長は放射能検知器(ガイガーカウンター)を買えるだけ買う契約を済ませたとのこと。もちろんこのガイガーカウンターを日本で売るためです。日本はどうなってしまうんだろうと皆が心配している間に、稼ぐ人は稼ぐようにできているようです。

・津波被災地で起きていること
 被災地に大量の物資を仲間の方と届けている方からの話しです。
 今回津波が起きた地域は大半が小さい町が多く、民間銀行などがほとんどない。頼れる金融機関は郵便局だけで、郵政公社民営化後は郵便局の人が預金を取りに来てくれることも無くなり、自宅に現金を置くタンス預金が増えている。従って、どこの家も大きい金庫を買って置くのが、最近のトレンドだった。その金庫が今回の大津波で家もろとも流されてしまった。もちろん金庫を持っていない家も多く、家においてあった大量のタンス預金も流されてしまった。
 行方不明の家族を探している人たちは、毎日絶望に耐えながら、がれきの山を歩き続ける。その内、現金が落ちているのを見つけ、家族の捜査を続けながらも、現金を拾うようになる。生きていくためには、まず現金が無いと生きていけないので。
 悲しい話しですが、本当なのでしょうか。

・ウクライナ政府関係者の話し
 外人賃貸マンションを数多く扱う会社の方から聞いた話しです。最近賃貸を世話したお客さんの一人が、ウクライナ政府関係者だそうです。ウクライナと言えばチェルノブイリ原発を抱える原発事故先進国です。彼曰く「福島の原発事故だけど、東京は大丈夫。これだけ離れているんだから。それと放射能汚染に良いのは赤ワイン。白ワインじゃないよ。赤ワインは放射能の影響を下げることができます。現にロシアの原子力潜水艦の乗組員は、必ず毎日一定量以上の赤ワインを飲むことを義務付けられています。」
 こんな話しホンマかいなと思いながら、白ワインよりは赤ワインを買ってしまいます。

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