2011年9月10日(土)

沖縄のダークサイド、真栄原新町

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 沖縄本島の“真栄原新町(マエハラシンマチ)”と聞いただけでピンとくる人は沖縄通と言うか、かなりの好き者です。この真栄原新町に平成22年7月に警察の手入れが入りました。 

 真栄原新町は宜野湾市南部にあります。南側で接する浦添市に近く、那覇中心地からも車で30分くらいです。那覇市、浦添市、宜野湾市は概ね一帯の平野部になっており、多くの住民が住んでいます。

 では真栄原新町(社交街)とは何なのか?昔風にいえばチョンの間で、女性が春をひさぐエリアです。ちっぽけな小屋みたいな四角い建物があり、その建物に一人づつ若い女性が椅子に座って待っています。ドアは開けっ放しになっており、どんな女性か見比べられます。真栄原新町に遊びに来た男性は、好みの女性とざっくばらんに金額を交渉し、交渉が成立すれば行為に及ぶというものです。

 このような売春エリアが堂々とあるのも不思議ですが、昔からあったようです。戦後米国の占領地になると、米兵相手の店として栄えました。すぐ近所には普天間基地もありますし、嘉手納基地からもさほど離れていません。米兵さんの為(一般女性が強姦に合わないように、適当にガス抜きさせておいた方が良いという意見もある)だからと言うことで、厳しい摘発も無かったのでしょう。

 沖縄に遊びに行く男性の隠れた人気スポットと言う話もありますが、沖縄が国際的観光地として飛躍するには、白昼堂々はそろそろ御役御免にした方が良さそうです。 

 と書きながら、アンダーグランドな話題なので結局UPしませんでした。最近はどうなったのかとネットで見たら、昨年の摘発以降取り締まりが厳しくなり、「真栄原社交街」の入口の看板は取り外され、ほとんどの売春小屋が退去したと出ていました。警察の摘発は本気だったのです。

 最近沖縄から東京に戻ってきた事情通に聞くと、ほとんど営業している小屋はなく、すっかり寂れてしまったそうです。今まで残っていたのが不思議なくらいのゾーンでしたから、沖縄のためには良かったと思います。

追記)次回は大阪の飛田新地のレポートに挑みたいと思います。行ったことが無いので、想像だけが膨らんでいますが。

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