2010年8月1日(日)

豪州ドル(AUD)への投資

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 昨年までは、金融資産運用の知識は全く無く、専ら不動産物件への投資だけでした。それが年末に大前健一さんの「マネー力」を読んで、こりゃ全く何も知らないのも考えものだ。欧米のサラリーマンもここ20年で一生懸命金融商品を勉強し、資産運用の力を身に付けたというので、私も少しは頑張ってみようと考えました。日本国債がいずれ暴発するかもと考えると、悠長にしている時間はあまり無いのかも知れません。

 まずは外国為替投資だと思い、その辺りに強い横浜在住の先輩に諸説伺ってみました。

・豪州ドル(AUD、恰好付けて言うとオージー)は、自分も投資している。リーマンショック後に60円/AUD台(平成22年8月2日時点では78円/AUD)で投資した。資源国通貨なので、大きくは落ち込まないと思っている。

・興味あるのだったら、まずMMFを買いなさい。自分はMMFを買っておいて、それから豪州ドル建てのトヨタ普通社債2年物(4.7%)と3年物(5.6%)を買っている。MMFから債券(Bond)への切り替えは簡単にできるから、まずは為替の手頃な時(円高時)にMMFを買っておきなさい。

と言う、アドバイスでした。

 MMFって何だっけ?名前は聞くけど、こう言われちゃうと分からないなー。それからあっという間に数カ月。5月になって再び円高が進行したので、じゃあAUDでも買ってみるかと証券会社に相談に行きました。今では為替はnet取引が当たり前ですが、機械音痴な私としては、証券会社の窓口取引を選びました。

 MMFの内容を教えてもらうと、Money Management Fundのことで投資信託の一種です。投資対象は、国債を中心としたリスクの低い商品(当然利回りも低い)となっています。豪州ドルは、国債利回りが高いこともありMMFの利率(税引前)は年利4.0%あります。ただ、米国ドルは0.35%、ユーロは0.37%で、豪州ドル以外は日本と変わらず低い利率です。これに買う時、売る時の手数料がそれぞれ1円/AUD掛かります。ちなみにnet証券系の手数料は、0.7円/AUDと0.3円/AUD安くなっています。

 結局74円/AUDでMMFを買いました。1カ月くらい経って、ヨーロッパ系の銀行の4年物普通社債(年利5.5%)が出たので、MMFの一部をこれに切り替えています。MMFから社債への転換は、手数料が掛かりません。

 横浜の先輩は外国為替は短期勝負が基本だから、為替で抜ける時が来たら直ぐ売り抜けろと指南してくれます。でも、短期で為替売買益を出すことは考えていないので、基本は4年間預けっぱなしのつもりです。いくら微々たる資産とは言え、オール日本円で資産を持つよりは何ぼか気が休まります。

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