2011年4月28日(木)

仙台で起きている不動産の動き

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 仲の良い不動産関係の方が、仙台には何人かいるので、最近どういう状況か聞いてみました。
①空家はほとんど無い
 震災後、被災地の方が住宅を仙台で借りようと言う動きが急増。現在ではファミリー向け賃貸住宅はほとんど埋まってしまい、空家が無くなってしまった。それというのも家を失ってしまった方には、2年間の賃料全額を国、県で面倒を見ると言うことが決まったため(賃料上限はあるはずです)。このお陰で不動産会社各社は、大忙しだった。

②ゼネコンがまとめてホテルを借りる
 震災後にゼネコン各社が東北体制を敷こうと、社員を続々と送り込んできている。まずは東北の拠点仙台だということで、賃貸マンション、それば無ければビジネスホテルを丸ごと長期に貸して欲しいという話しがいくつもある。自分達はビジネスホテル100室分、大手ゼネコンに世話をした。

③仙台駅そばの賃貸マンションの被害
 シノケンが開発した200室規模の賃貸マンションが仙台駅近くにある。これをある不動産会社が購入し、賃貸資産として運用していた。これが今回の地震で給排水管がやられてしまい、結局全テナントに出て行ってもらうことになった。現在の所有会社も長期で持つと言うよりも、適当な時期に売り抜けようと思っていた。今回の地震の被害で、当分は売るに売れないだろう。

④新築事務所の入居が進む
 折角作ったのにまるで埋まらなかった仙台の新築事務所ビル。森トラストの「仙台トラストタワー(地上37階)」、仙台駅すぐそばの東京建物仙台ビル、これらもテナント集めで苦労していた。これが震災後に、次々と入居希望の会社が殺到し、ここ1か月でかなり成約した。移ってくる企業は、元々仙台にいた支社、営業所で新規客ではない。今までいた事務所ビルが地震で心配だからと、最新の耐震性の高いビルに移って来た。移る支社にとっても今回の震災は、優良事務所ビルに移転する良い口実になっている。新築でテナント集めに苦労していた事務所ビルはラッキーだったが、移られてしまった築年数の古いビルは、テナントが戻ることは無いので、益々苦しくなる一方だろう。

このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

最新記事

不動産業界コラム

過去の記事

ページの先頭に戻る↑